リアルな樹形になる、隣接変形する葉ブロックをつくった過程

秋アプデの内容を考える中で、紅葉は必須でしょ!と思い、現在MODで追加されている葉ブロックのディティールアップをすることにしました🍂この記事はその過程の記録です。

※製作時は記事にするとは思っていなかったので、記録画像少なめです。

現実の木を研究

まずは現実の木や葉の研究からです!

良いテクスチャやモデルをつくるには、たくさん観察して特徴を掴むことがなにより大事だと思ってます🔍 GoogleやPinterestで木の写真や3Dモデルの木を画像をたくさん見て、特徴を観察。秋といえばもみじ、ということでもみじの観察から始めました!

もみじを観察してみると、モサモサと多方向に葉が伸びているというより、緩やかな傾斜の板が何重にも重なっている感じに見えました。

プロトタイプを制作

そこでまずは、緩やかな傾斜の板を重ねたプロトタイプを制作!(画像の記録は残していませんでした。)今のコクリのデフォルトの葉ブロックの三角を緩やかにして何段か重ねた感じ。このときのテクスチャは今のcocricotのダークオークの葉のテクスチャをそのままひっぱってきて、ざっくりとつくりました。

この時点で、単体ではなかなかいい感じでした。ただ、木にしてみると結局一つの塊に見えてしまって微妙…。単体では山なりになっているけど、木にすると今まで通りのシルエットになってしまいます。

本当は、木にした時の全体的なシルエットが山なりになってほしいところです。

隣接変形を追加してみる

そこで、隣接変形を利用すれば、つなげたときに山なりのシルエットにできるんじゃないかとひらめきました💡

デフォルトの柵はつなげ方によって横のバーがでたりでなかったりしますよね。これは、隣にそのブロックがある場合はこれを表示する、ない場合はこれを表示するという設定がされているからです。例えば左右に2個つなげた場合、左右で別の見た目にできます。(実際は東西南北)

これを葉ブロックに活用すれば、外に向かって下向きに延びる枝が表現できるかもしれません…!

早速、MODのブロックの設定で葉ブロックにその隣接変形を追加しました。そして、最低限必要なモデルを作って適応してみると…。

ワオ、めっちゃ木!🌳そう、めっちゃ木でした。

シルエットや影の付き方がとても良くなりました。右側の従来のモデルと比べると、左側の新しいモデルは影の付き方がリアルな感じですよね。デフォルトの葉ブロックではたどり着けなかったこの成果にはうれしい😆

ついでに、葉ブロック同士だけでなく原木や枝系のブロックにも接続するように設定しました。

3Dモデルの微調整

うきうき気分でその他に必要なモデルを用意しつつ、モデルとテクスチャのディティールアップを行っていきました。

調整する中で意識したことは、自然なランダム感を出すことです。木も葉っぱも自然物ですから、それっぽく見せるにはランダム感が大事かなと思います。

モデルは、板の場所や角度をバラバラに(でもまとまり良く)。基本的には富士山型(上から下になるにつれ緩やか)になるようにして、たくさん置いたときでも自然さが出るようにそれをランダムな場所や角度で。(ここが一番たいへんでした!3Dモデルソフトでは全体像がつかめないので、保存してマイクラで実際に置いての繰り返し。微調整に微調整を重ねました。また、モデル同士が同じ場所で重なると、その部分のテクスチャが重なりによってジャミジャミするので、別のモデルと重ならないように…とか。)

葉の底部分もこだわりました。真っ平らにならないように、パラパラと葉が見える感じを意識しました。

枝を追加してみたり

枝があったほうが本物っぽいかなぁ~と枝を追加したりもしてみました。木とつながったときだけ太い枝が出るようにしたり、いろいろ試しました。が、CTMの仕様上接続が難しいところなどもあり…。

枝がなくても葉のシルエットで十分に木だったので枝はやめました。(枝があると情報量が多くなりすぎるように感じたりもして。)

テクスチャでランダムな色合いを表現する

モデルが完成したら、次はテクスチャの書き込みです。モデルの形によってテクスチャの切り取る部分が変わったりするので、モデル製作中はとりあえずのテクスチャにしておいて、モデルが完成してからテクスチャを書き込むことが多いです。

まず、ダークオークのテクスチャ(ちょっと高解像度)そのままだったのを、32×32のドットスケールに調整。この時葉っぱ一つ一つのサイズ感も気をつけました。日本のもみじを想定したので、葉っぱは小さめです。

テクスチャは、5種類くらいの違う葉の配置のテクスチャをランダムで表示するようにしました。そして、1つのテクスチャの中でもそれぞれの葉の明るさを変えて、全体でも色をバラバラに。とにかくランダム感を出すことを意識しました。(それもバラバラ過ぎてもダメなので、ランダムすぎず単調すぎないところを探りつつ。)

赤いもみじは黄~赤がランダムで出るようにしたことで、他の葉ブロックとも馴染みよく、より自然に見えるようになりました!

葉ブロックの完成

そんなこんなで、葉ブロックが完成しました!✨

他にも、ひらひらと舞い落ちる葉や落ち葉の絨毯、色のバリエーションなど秋の紅葉にぴったりなブロックもたくさん作りました!…が、それの話はまた今度…!
v1.10から植物タブに追加されています!是非、紅葉ブロックを使って建築してみてくださいね!🍂